今年はほとんど山歩きに行けなかった

山歩きのWebサイトを立ち上げていた時期があった。PCに向かっていて何気なく当時のデータを開いてみた。
3年足らずでUPをやめたが、今、ページを見返してみると結構頑張っていたようだ。
札幌周辺の夏山を日帰りで回っていただけであるから、客観的にみるとさほどでもないのだろうが、なにせ50を過ぎてのスタートである。それなりに力が入っていた節が伺える。
最初の年は、無意根山アンヌプリ・イワオヌプリ程度だったが、2年目に札幌岳・余市岳・羊蹄山雨竜沼湿原・恵庭岳・定山渓神威岳等30回近く出かけた。
3年目はイチャンコッペ・紋別岳・樽前・風不死と支笏湖周りをクリアし、アポイ・銭天・定天・夕張岳、そしてあこがれの利尻山まで行くことができた。
4年目はさらにと思っていたが、縁合って現在の職場に転職したこともあり、以前ほど自由に時間が確保できなくなった。旭岳・黒岳・空沼岳や近郊の山に繰り返し通う程度で終わった。
5年目もさほど状況は変わらず、十勝岳に行けたのが記憶に残るくらいだ。
この時はかなりあぶない経験をした。自分でルートを確かめずに、百名山制覇を遂げたというベテラン登山者の後を付いていって、立ち入り禁止区域に迷い込み、滑落しそうになった。
途中でおかしいなとは思ったが、すでに降りるに降りられない状況で、強引に登り切るしかなかった。
一瞬、落ちるかも知れないという考えがよぎった時、突然携帯が鳴り出した。こんな早朝にどこの馬鹿者だと腹を立てたが、セットしたままのアラームだと気付き、笑ってしまった。気を取り直しなんとか尾根にたどり着けた。反省しきりである。
6年目の今年はさらに足が遠のいた。仕事・天候・体調・父の世話等々いろいろあるが、気力も薄れてきたのかも知れない。収穫は友人を一人引きずり込んだことか。一人が楽なときもあるが、たまには相棒が欲しいときもある。
来年こそは、と今は思っている。