正月休み雑感

29日から休みに入り、今日はすでに2日。毎年のことだが、あっという間に日が経過する。

大晦日に母を見舞った。今回は久しぶりに目が覚めており、私の顔を見て微笑んだ。胃瘻(ろう)の処置をして以来、満足な会話をしていなかったので、ほっとした。
最近は声も聞きづらく、意味不明の話になったりすることも多いが、この日は比較的まともだった。
パーキンソン病が進行し、寝返りも打てず、手足もだんだん硬直し、おまけに口からの食事も摂れなくなってしまった。自分自身つくづく情けなく思っているだろうが、泣き言も言わぬ母に会うのは本当に辛い。毎回のことだが、頭を櫛で梳いてやり、手足をさすってやることしかできない。

父の衰えも着実に進んでいる。一昨年、通帳や印鑑を3度続けて紛失して以来、半ば強引に預かり日をおいて少しずつ金を渡すという日々を続けてきた。普段は忘れているが、偶数月の15日(年金支給日)が近づくと突然記憶が蘇り、「通帳を返せ」「だめだ」というやり取りを最近まで繰り返してきた。
ところが先月(12月)は一度も話題にのぼらなかった。冬道になり、出歩くのが辛くなり買い物症候群が、なりを潜めているいるせいもあるが、まったく言い出さないと逆に心配になる。

本日(2日)例年通り、息子夫婦が孫を連れて年始に訪れた。お嫁さんのお腹には3人目が宿っている。今の時代、3人も子を産もうとするのは表彰ものである。
職に就いて10年を経過した息子は、4月から大学院にいけることになったという。理解のある職場の皆さんに感謝すると共に、親馬鹿かもしれぬが息子夫婦にも感心する次第である。