母の最初の月命日

母が亡くなってひと月が経った。しんどい一ヶ月だった。
最近の病状からなんとなく予感はあったが、やはり早すぎた。享年84歳という年齢だけで言うと、それほど不満のない生涯と受け取られるかもしれない。だが、その1/4以上は病いとの闘いに費やされた。
我々子供達が自らの家庭をなんとか築き、少しは親のことを考える余裕ができた頃は、すでに体の自由が思うようにいかなくなっていた。
弘前の桜をもう一度見せてあげたかった。